発展と…
【今日の1枚】首都、ダカール
滞在許可証の更新、血液検査、テレビ会議に参加、のため、金曜日から首都のダカールに上京してきた。2018年初めてのダカール、久しぶりちょっと長期滞在、普段の任地での食生活は人にお見せできるようなもんじゃないので、首都に来たらここぞとばかりと栄養摂取(という名の贅沢)をしまくっている。
首都のダカールには、イタリアン、スペイン料理、韓国料理、中国料理、タイ料理、行ったことがないけど日本料理のレストランもある。
今まで行ったレストランで美味しくないところはなかった。いやぁ、首都ってすごいなぁ。
来たばっかりの時は、「想像しとったよりは栄えてない」って印象やったけど、任地に住み始めてからは上京する度にダカールの都会ぶりと発展具合に驚かされる。 探せば本当に色んなお店がたくさんあるし、高望みしなければ何でも買える。
高いビルやマンションもどんどん増えている模様。きっと残りの任期の1年半で街はもっと変わらんやろうなぁ。
そんなダカールで、最近ハルマッタン(西アフリカで吹く季節風、砂塵)の影響で大気汚染が問題になってる。いや、問題になってないことが問題なのか?
雨季に比べると、ハルマッタンの影響なのかダカールだけじゃなくて任地の空もどんよりと曇りの日が続く。
以下のサイトによれば、ダカールの大気状態は相当深刻らしい。。中国のPM2.5とか言ってらんないレベル。
確かに長期滞在した時は喉や頭が痛くなったりするもんなぁ。
セネガル 砂塵(ハルマッタン)飛来による大気状態悪化 | 日本橋夢屋
今のうちに手を打っていかないと、数年後にはもっと深刻な状態になっとるかもしれん。
日本だって、発展に伴ってたくさんの環境問題を引き起こした。今だって、解決されているわけじゃない。
セネガルの人たちが自分たちの力で生きていけるようになるには、国が発展して豊かになることは必要不可欠なことだと思う。それなのに、発展して行くたびに失われて行くものが分かっているから、ものすごく複雑な気持ちになる。
でも、そんな複雑な気持ちを抱く自分がもどかしくなるっていうこのジレンマ。やっぱ自分は日本人やなーって、思い知らされる瞬間だから。
私が日本という国でぬくぬくと育って、今も日本っていう帰る場所があるから思うことやなーって…
豊かになりたい、欲しいものがたくさんある上京で、失うかもしれんものに目を向けることなんて普通はできないよね。
それでも、自分は日本人ってことは事実やし、日本でそれなりの教育は受けて来た身でここに来ているわけであって。。同じ視点に立つけれど、そうじゃない。。。と、もやもやーとしていた時に、セネガル協力隊のOVで日本でご縁あって知り合えた方から、メッセージを頂いた。
『協力隊員は、専門家でも定住者でもないことは変えられない事実。「最も任地のことを考えてくれる外部者、最も相談しやすい外部者」というポジションだと、関わるセネガル人に分かってもらえるようになると良いね。』
私は当事者じゃない、外部者だ。外部者として見える、セネガルの「未来」をセネ人と一緒に想像してみたいなぁ。
明日、明後日のことじゃなくて、もうちょっと先の未来を。と、最近考えている。
未来に希望を持てとらん人たちとも…。
雨季と乾季、近所にある大きい木
セネガルご飯
【今日の1枚】ビンタ厳選、お気に入りセネガルご飯
12月に入って朝晩が一気に冷え込み始めた。15.16度前後。暑さに慣れた体に寒さはこたえる…。
朝通勤の時、真冬?!ってくらい暖かい格好をしているセネ人を見てちょっと可愛いなと思う。笑 ニット帽にマフラーにもこもこのコート、ダウン。それなのにサンダルやから靴下は履きなよ〜と思うけど、どうせ日中暑くなるからいっか。
職場の同僚も寒い寒い!って朝から震えて、マフラーなんかしちゃって。
そんな自分も唯一持ってきた長袖では足りず、裏起毛のトレーナーを買ってしまった。セネガルで長袖とかありえんし、とか思っていたけど、そうか、こういうことやったのか…納得。
この時期の水浴びは罰ゲーム。。お湯を沸かす元気もなく、マッハで済ますけど、震えるほど寒い。
早くあったかくならんかなぁって思うけど、暑くなったらなったで涼しさが恋しくなるんやろうな〜。
さてさて本題。というほどの事でもないけど、セネガルでどんなご飯食べとるん?セネガルのご飯てどんなん?てよく聞かれるので、ちょいっと紹介。
前は朝ごはんのndekkiについて紹介したけど、今回は昼ご飯夜ご飯。
昼はほとんど毎日お米を食べる。
お米(チェブ)の上に魚(ジェン)や野菜などをのせたご飯、セネガルの代表料理、チェブジェンや、チェブヤップ(鶏肉のせたご飯)や、チェブニャベ(米とご飯)、その中でもお気に入りなのはヤッサープレ!!
ヤッサーは玉ねぎソースのことで、胡椒の辛さが強いけど、やめられない止まらない、ものすごく美味しい。そこに鶏肉を乗せたのがヤッサープレ、魚を乗せたのがヤッサージェン。 あと、見た目がカレーに似ているマフェ!ピーナッツ(ゲルテ)ペーストで、そこにお肉や野菜が煮込まれていたりする。今まではゲルテと野菜のマフェしか食べたことなかったけれど、この間始めてトマトペーストのマフェや、牛肉が入ったマフェを食べたけど、美味しかった〜。まだまだ知らないマフェの種類があるようだ。
夜ご飯は割と軽めに済ます。その中でもよく食べられているのが、チェレ、セネガルのクスクスだ。(クスクスと言っても他の国で食べられているのとは少し違う)
このチェレに牛乳やヨーグルトを混ぜて食べるのやけど、日本人は苦手な人が多いようで。。(確かにあったかいチェレに牛乳をか
けて食べるあの生ぬるい感じは苦手や…)
最初は苦手やったけど、最近美味しく感じるようになってきた。
昨日大家さんの家に行って帰りに持たせてくれたチェレ がすごく美味しくて、ヨーグルトに混ぜて食べるとこれまた美味しい!!
チェレはセネガル人の栄養源と言われているほど栄養価が高いようなので、私もたまには買って食べてみよう。
毎日のように、「ビンタはチェブジェンが作れるのか?」と聞かれ、「いや、難しくて無理やよー」と答えている。。帰国して、あの味が恋しくなった時に再現できるように、あと家族や友達にふるまえるように帰国までには作れるようになりたい…!
こんな美味しいセネガルご飯、最初の2ヶ月は何を食べても胃腸が受け付けなくて、苦しい思いをしたけど、慣れてよかった。人間、慣れってすごいや。
豚骨か塩か。それとも醤油?
【今日の1枚】早朝、日が昇るのを見つめる同期
年末に初めての国内旅行!と言っても一泊二日で、同期の任地の近くのフィムラというリゾート地へ。
ここはセネガルか〜!と思うくらい、ホテルは綺麗でリゾート気分やった。一歩外に出ると、いつも通りのセネガルの日常があった。それでこそセネガル…!
久しぶりの海、何よりホテルは私たちで貸し切りで、静かで居心地がすごい良かった。
経営大丈夫か!と心配になったけど、
従業員は1人。人件費〜笑
「朝ごはん、8時にお願いね!」とお兄さんに頼むと、「分かった!けどもし俺が寝てたら、玄関の横の建物の扉叩いて起こしてくれ!」って。
日本のホテルにはモーニングコールってサービスあったっけか?
もしかしたら寝坊するかもしれないって保険かけてくる感じ、日本ならありえんかもしれんけどセネガルらしくて良い。笑
ちなみに次の朝はちょっと寝坊してきたけど、私たちも寝坊したからオッケーということで。
ヨガ風
任地を離れて他の場所は行くのもたまには良い。
景色も違えば言葉も違うし、人の雰囲気も違う。
ちなみにフィムラはセレール族が多く、セレール語が話されている。
セレール人は穏やかで優しいと聞いていたけど、ほんまにすごく穏やかでびっくりした。笑
私の任地はどちらかというとグイグイ押しの強い人が多い。フィムラは塩味やとすると私の任地は結構ドロドロの豚骨かな。
それでも、そのドロドロの豚骨もしばらく食べてないと恋しくなってくる。
食べたら食べたで、あぁもう良いよ!!!ってなる時もあるけど。
ビンタ、主食は豚骨ドロドロラーメンです。
あっ、セネガルで豚骨はだめか。。
アフリカにおるんやな〜って写真。
初踊り
【今日の1枚】
ビンタ、初踊り。
おっ、電波が良いぞう。ここぞとばかりに更新。
セネガルはお正月感がまるでない。
市役所は30日、大晦日、元旦の3日だけ休みやった。お祭り騒ぎが大好きなセネ人も浮かれている様子もないし、ちょっと物足りないなぁ。笑
年末は隣町の同期の家で、3人で年越しをした。贅沢しよう!!!と、奇跡の日本食三昧
!!!
食料を提供してくれた先輩隊員と同期には頭が上がらない。
年越しの瞬間は家の屋上から見守ることにした。さぞかしパーーっとドッカーーンと花火やら爆竹やらが飛び交うのを想像していたけど、いぇーーいと騒いでいた(というか騒いでみた)のは私たち日本人3人だけで、案外セネ人は盛り上がっていなかった。笑
花火が数発上がったり、爆竹で遊ぶ子供がいたものの、思ったよりも静かな年越しでした。
首都ダカールや、大きな街はもう少し派手にやっとるみたいけどね。
大晦日、元旦と昼間から爆音の音楽が流れていたけど、大晦日の年越しをした瞬間から音楽が太鼓の音に変わった。お、これよく聴くやつ!!
同期の家の真ん前にテントが張られていて、催し物が行われていたのでせっかくやから下に降りてダンスを観に行った。
全身しっかりとオシャレした人が集まっていた。しまった、我々パジャマや…!笑
正直、下に降りてしまった時点で3人とも覚悟は決めていた。
きっと踊らされるだろうと…
それを察してか、偶然なのか、年越し前、屋上で3人で準備体操を兼ねて踊っていたのはここだけの話。
そして、その時はやってきた。まず私が踊れーーーと近所のおばちゃんに呼ばれる。必死で、私は同期を押し出す。笑
恥ずかしかっていた同期も、前に出た瞬間スイッチが入って、ノリノリにダンスを披露。セネ人大喜び!!!続いて私、もう1人の同期も踊る。
セネガルに来て、解き放たれた。笑
苦手なことランキング1位2位を争っていたダンス、でもこの国では上手い下手関係なくとりあえずリズムに合わせて体を動かすだけで信じられないほど喜んでくれる。
純粋に、ダンスが楽しいと思えた。
これで良いんや。楽しければ!!
いやぁ、踊るって良いね!!!!!
ちなみに、同僚の結婚式以来2回目のダンスでした。笑
手足が長くて、お尻の大きいセネガル人、生まれ持ったリズム感と、キレッキレの動きは見ていて飽きない。
楽しい〜〜〜〜!
帰国までに、もうちょっとダンスのレベルも上げていきたいと密かに思っている。。笑
Bonne année et bonne santé
4ヶ月
【今日の1枚】セネガルご飯、「マフェ」
見た目はカレーライスに似ている。ピーナッツペーストがベースで、野菜や肉などが煮込んである。コクがあって美味しい〜!
気づけば12月…。11月の頭に、環境分野の隊員向けのテレビ意見交換会があったためダカールに上京した。そこで、大好きな先輩隊員2人に誕生日を祝ってもらって、あぁ〜また年をとってしまった、と感じてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしてる。
最近年をとるのが怖かったりする。
自分の未熟さを突き付けられる毎日に、このまま年だけを重ねていくのではないかと思ってしまう。
結局は自分の努力次第、何をどう積み重ねていくかによるのだけれどもね…
そして先週は、セネガルに赴任して4ヶ月経ったということで首都でオリエンテーションがあった。
3ヶ月ぶりに同期全員が揃って、お互いの近況報告をし合って充実した時間だった!
任地に来て3ヶ月何しとったかなぁ。と振り返ってみる。
最初の2ヶ月はとにかく毎日配属先である市役所に通った。環境教育という職種で派遣されたものの、所属する部署も無ければ、一緒に働く同僚もいない。
毎日、先の見えない活動と慣れない生活、なかなか任地の人と心を通わせられない不安、これで良いのか、私は何しにここに来たのか、これからどうしていけば良いのかと、毎日毎日葛藤していた。
毎日配属先に行く必要はないと言う声もあったけど、今思い返せば意地になってでも行って良かった。そのおかげで、居場所が出来た。信頼できる人ができた。
毎日、本当に何気ない会話しかしていなかったけど、時間をたくさん共有すれば、セネガル人とも心を通わせることができるってことが分かったのが、何よりも大きな収穫。
まだまだセネガルのこと、セネガル人のこと、知りたいことが増えていく一方やけど、焦らず1つずつ知っていこう。ほんで、日本人の考え方とか文化も伝えていけたら良いな。
配属先に行く以外では、近くの小学校へ授業を見学しに行ったら、先生と話したり、あとはごみ収集のシャレット(ロバ車)に着いて行ってゴミ集積所に行ったりした事くらいかなぁ。
4ヶ月を振り返ってみて変わったことと言えば、お腹が強くなった…!これは自分の中ではかなり大きな変化。
見掛け倒しの、繊細なお腹を持つ私は、香辛料の多いご飯、アイス、油っこいものを食べるだけで日本でお腹を壊していた。年3回は胃腸炎になっていた。。
鋼の胃腸に対して私の胃腸は
「障子の胃腸」だったと思う。
それが今では、「アルミホイル」くらいには成長したのではなかろうか。
このままの調子で2年間、いや、この先も強くなってくれ!
一方で、4ヶ月間、月1のペースで発熱している。免疫力を失いつつある…栄養の偏りもあるやろうけど、多分運動不足が大きな原因だろう。
涼しい時期になってきたので、少しずつランニングから始めようかな…!他の任地の同期達はランニングしたり、ボクシングしたり、ちゃんと体を動かして体力を維持している模様。
明日やろうは馬鹿野郎。走り出せ、ビンタ…!
他に変わったこと、、楽しいと思えるようになった、あと子供を素直に可愛いと思えるようになった。子供が大好きやったはずなんに、セネガルに来てあまりにも子供にもバカにされ、なめられるから、正直全然可愛いと思えなくなっていた。笑
最近は、ビンターー!とかけてくる子供に癒しをたくさんもらってる。
よろしくない発言をしたり、お尻触ってくる子には、容赦無く怒るようにもなった。あ、これも変化!何があってもニコニコしていたビンタはもういません。
嫌なことは嫌、不満があったら態度と言葉に出していこうと決めました。当たり前のことなんに、なかなか出来なかったことを思うと逞しくなってることを実感する。
焦りは禁物やけど、時間は有限。
2017年もあと1ヶ月、、、
やり残したことは何だろう?