光り
【今日の1枚】大好きなマリアーマ 泣いて怒って笑って大きくなーれ。
リビングの電気がない生活が始まって2週間?以上か経って、さすがにそろそろ直さないと、と思って大家さんの弟で、いつも何かとお世話をしてくれるイスマイラにちょっと見てほしいと頼んだ。家の中に入れても良いかな、と思える信頼できる人。
彼はダカール大学の修士をとっていて、めちゃめちゃ優秀。ただ頭が良いというだけじゃなくて、生き上手というか世渡り上手?いや、上手いのか。どうなんだろう。
6男3女の9人兄弟の末っ子であり、大家族を繋ぐ役目をしてるなぁと私は日々思っている。大家さんの一家は30人ほどが住んでいる大家族(セネガルは旦那さんの実家で皆で暮らす)で、まぁそりゃあそんだけ人がいれば色んな問題があるわけで。その中で皆と仲良くしている彼は、色んな面で頼られるからいつも忙しそうにしている。末っ子ってこともあって、ものすごくこき使われてるし。
彼が他のセネガル人と違うなーと思うのは、よく人を見ているし察する能力が高い。それでもって、子どもをすごく可愛がって遊び相手をしてあげる。そんくらい優しいからこそ、NOとは言えない男はいつもあっちこっち動き回ってる…うーん。やっぱり生き上手とは言い難い。笑
結局今日も、お兄ちゃんのお店の店番と店じまいを無言で頼まれて、我が家に来るのも遅くなってしまった。そのお兄ちゃんていうのも、セネガルに来てから良くしてくれている大家さんの弟の1人(通称ムッちゃん)なのだが、むっちゃん、ちょっとイスマイラのこと使いすぎよ〜〜〜と思うことも多々ある。むっちゃんも高校の先生でありながら、金物屋のお店始めたり、色んなビジネスに挑戦してみたり、頑張ってんだけどね。
夕暮れ、イスマイラは我が家で暗い中必死に電気回線をいじって直してくれた。脚立がないからイスの上にバケツを置いた超不安定な状態で…
とうとう久し振りに我が家に明かりが戻ってきたーー
わーい!
こんな安心するんや。やっと人間らしい生活ができる。最近あんまり元気が出なかったのは、この暗さが原因やと思われる。笑
色々と頑張ってくれたのに、お金は良いと言ってきた。
いや、君、電気工事で働けるくらいなんやからさ、ここでお金とらないでどうすんのよ。
という思いを込めて払おうとしたけど、受け取れないよーーと帰っていった。
セネガル、お金を要求されるどころか、外国人の私たちはぼられそうになることだって多々あるのに。
えっ今のご好意じゃなくて、お金払う系のサービスやったん?!て後から思うことだってある。
Time is money
とセネガル人に言われ、この国の、この任地の人たちの生活の不安定さを感じた。一件幸せそうやし、食べ物にも困っていないけど、リスクに弱い、もし何か家に災いが起きた時…生活が急変するのは目に見える。
セネガル人が優しくないわけでもケチなわけでもない。友達やからお金はいいよ、って、多分思わない人たちじゃない。それでも守らないといけないものがあって、毎日稼がないといけないから、お金を取るところはとる。
ちょっとくらい助けてくれたってええやん、と思う自分は、やっぱり日本で守られた所でのらりくらり、恵まれた生活を送っている甘たれやなんだと思う。
あっ、でもよくよく考えてみると、、、
セネガル人、よく考えたら、道で車が壊れたら周りの赤の他人が寄ってきてみんなで直したり、手伝ったりして終わったら何事もなかったように帰っていく。
道に迷ったり店が分からない時も、結構遠くまで歩いて連れてってくれる。
結構色んな場面で至れり尽くせり優しくしてもろとるわ。
あれ、やっぱりセネガル人も、お金ばっかじゃいやん。
優しいよ。助け合ってるよ。
やっぱりお金だけじゃないよ。
その絶妙なバランスに戸惑うことは多々あるけども、今日みたいに作業してもらって、お金はいらない、って言われたのが多分初めてやったから、私はものすごく感動した。あと、友達やから、って。
あたしゃ嬉しいよ。ありがとう。
この家族には本当に色んな面でお世話になりっぱなしや。
セネガルが嫌になることも、もう誰にも会いたくなくなることもあるけど、結局いつもセネガル人の優しさに救われる。ほんで、ここで何ができるかなぁと前向きになれる。
お隣のおちびちゃん達のかわいさにも、癒しエネルギーもらいまくりや!
あー、なんかまた明日から頑張れそうやなぁ。