パルタージュ
【今日の1枚】最近やっと見つけた、任地の腕の良いテイラーさん。
乾季は電波が良くなることを期待する毎日。
パソコンが使えないと提出書類も出せないし、調べたいことも調べられないし、何かと不便。。かと思いきやここはセネガル、案外無くてもなるようになるもんだ。
電波が悪い雨季でも早朝は繋がりやすい!まだ回線がいっぱいじゃないのかな?
おはようございます〜。今日は土曜日、仕事もお休み。休みの日に限って早く目が覚めるのは日本にいる時から。
今日の写真はテイラーさん!セネガルでは、布屋さんで好きな布を選んで、その布を持ってテイラー(仕立屋さん)に頼みに行くのが基本。私の任地のような小さい街でさえ、結構な数のテイラーさんが存在する。それだけいるということは、腕の良い悪い、センスがあるかないか、人によって変わってくる。
以前、ホームステイ先のお母さんに紹介してもらったテイラーさんはセンスも良いし、縫い目もすごく綺麗で大満足!だったのに、任地ではなかなか満足のいく服を作ってくれるテイラーさんに出会えない。
何でここそう縫っちゃったの!!明らかに形おかしいよ!縫い目荒いよ!
とツッコミみ所満載の仕上がりに、思わず笑っちゃうことも多々ある。
一応、ここを直して!と言うと直してくれるんだけど、やっぱり感覚の違いからかなかなか思い通りには仕上がらなくてもどかしい‥
昨日気づいたのは、セネ人と日本人の骨格が違うので、出来上がってくる服の形がどうもフィットしない時がある。なで肩考慮して、お願い!
そんな中、この間とうとう腕の良いテイラーさんに巡り会えたのです!嬉しい〜!
ちょっと肩の部分がブカブカだったので、昨日直しに行ったらその場ですぐに縫い直してくれた。
可愛い服を作ってくれてありがとう。これからもよろしく頼みます!
布の値段も仕立て代もピンキリやけど、今回はちょっと良い布を買って、
《布》1m 1500CFA ×4m=6000CFA(1200円)
《仕立て代》4000CFA(800円)
でした。
色んなテイラーさんに行って気づいたのが、ほとんどが男性ということ。
女性は一日中家事をこなす。大家族、子沢山、確かに家事も大忙しだ。
ndekki(朝ごはん)屋さんとか、道の八百屋さんのようなお店では女性を見かけることはあるけど、手に職を付けるということが難しいのかなぁ?と感じる。
セキュリティーの仕事をする同僚や、他の職で働く女性を見て、ある程度の学歴があって、生活に余裕がある家庭の女性が働くことができているなーと感じた。
日本だと専業主婦は滅多に見ない時代になってきているのに、こっちでは共働きの方が珍しい。
セネガルに来てすぐに教わった言葉がある。
『partage』
意味は『分かち合う(share)』
セネガルの文化だよ、と教えてもらった。
大家族の生活がまさにそうだ。誰かの稼ぎを皆で分け合って生活する。だから、共働きしなくても食べてはいけるんだなぁ。
お金を持っている人が持っていない人に分け与える。物乞いに対しても、誰かは必ずお金を渡す。
「うちでご飯食べて行きな!」と、友達や近所の人をご飯に招く。
生活の中のパルタージュ。
日本人にも、形は違江戸もいっぱいあるよ、パルタージュ。(俳句風)
ここに暮らす外国人=お金持ち、という認識なので、毎日何十回と、
「お金ちょうだい。」
「それちょうだい。」
と言われる。冗談半分で言う人もいれば、本気で言ってくる人もいて、
「何でくれないの?」と半ギレで言ってくる人もいるので、こっちが圧倒されてしまう。
もちろん、あげないけどね。
何かしてもらったり、感謝した時には、ありがとう、って何か渡したいけど何もない時に物やお金を渡しても、前くれたでしょ、ちょうだい!の繰り返しになるのは目に見えてる。お金とモノで人間関係を築きたくはないなぁ。
「いっぱいお金持ってるでしょ!」と言われて、確かにこっちの物価から考えればそうかもしれないなぁ。と思いながらも、日本基準で自分の所持金を考えると、答えは
「デーデッ!!!!!」だ。
※déedéet ウォロフ語でNoの意味。