1番辛かった日
【今日の2枚目】庭の糞…
ある日朝起きたら、でかい糞が落ちていた。門の鍵は閉めてあったし、庭には家畜もおらんし…どう見ても猫の糞じゃないし。
嫌がらせにしても、わざわざ糞を投げ入れるなんて、ご苦労様や。まぁそのうち土の肥やしになるから良いけどさ。
セネガルに来て8ヶ月、色々あったけど、「1番辛かった日」はいつかと聞かれると、即答できる。
セネガルに着いて2週間かな、語学学校に到着して初めてのお昼ご飯でのこと。初めてのセネガル料理にワクワクしていた。 そんな時、隣のGッサンが、「あぁこれ?ピーマンですよ。丸々食べれますよ。」という言葉を鵜呑みにして、食べた。
カーニ(セネガルの唐辛子)
※実際食べたんはもっと大きかった
今までの人生で経験したことのない痛みと熱さが私の口の中を襲った。
辛いという言葉じゃ言い表せないほど。
「まさか本当に食べるなんて…笑」
※普通は押しつぶして、ちょっと味をつける程度で食べる。
いや私素直なんで。もんのすごく馬鹿正直なんで。ええ。そうですよね、どう見てもピーマンじゃないですよね。
セネ人に「これ辛い?」と聞くと、ほとんどの場合、「全然辛くないよー」と言うが、大抵辛い。でもこれは嘘じゃないのだ。彼らの感覚なのだ。Gっさん、あなたはカーニを丸々食べる人だったとは私は思えません。
テレビ番組で、罰ゲームで辛いものを食べるってコーナーがあるけど、さすが芸人、リアクション上手いなぁとか思っとったけど、今ならものすごく同情できる。あれ、ガチなのやつですわ。
あんだけ辛いと声が出せんくなるし、とにかく空気を吸う。ずっとスースー言ってたなぁ。周りの同期たちの冷ややかな視線を浴びながら。ほんまに辛いんやって、1回丸々食べてみて!
この一件以来、辛いものには敏感になったけど、でもこっちに来て前よりは辛いものが食べれるようになった気がする。ほとんどの食べ物が辛いか甘いか、やからね。
以上、ビンタの1番からかった日、でした。
1番つらかった日は…いつやろう。
それよりも1番楽しかった日を思い出してみよ。
君の名は…!!!!!
【今日の1枚】今日の庭の来客。え、プーさん…?
とうとう思い出した、というか、ようやく覚えることに成功した。例の木の実の名前。
シデム
でした。
忘れんようにもう一度
シデム
休日番外編
【今日の2枚目】セネガル人が大好きな果実のなる木。何回聞いても忘れる…クドム?クドゥム?
最近、我が家には訪問者が多い。その理由は、庭にある果実を食べるため。
門を叩いたり、外から「ビーーンターーー」って言ってきたり、帰宅を待ち伏せして門の前でおチビ達が、「ビンター、あのねー、あの実食べたいのーー、、、」って、いつものおてんばキャラはどこいったってくらい、かわいく頼んできたり。しょうがなく、最近は時間制限ありで庭を開放している。
てか、開放せんかったら塀を乗り越えて普通に食べに来るし。
前々から思っとったけど、我が家の塀、おしゃれなデザインなんは良いけど、おチビ達もひょいっと登れるくらい簡単に乗り越えられる。塀の意味。あと中丸見えやんー、プライバシー!
塀の話は置いといて、このセネ人が大好きな果実の名前、何回聞いても忘れる…なんやっけな、クドゥムじゃなくて、チャレムじゃなくて、うーん。また明日聞こう。
各家庭にマンゴーの木は必ずと言って良いほどあるのに、この木はあんまりないらしく、ご近所さんたちはこぞって我が家にやってくる。子どもだけじゃなくて大人も。というか大人の方ががっついてる。笑
せっかく子ども達が一生懸命集めた実を、年上のお兄ちゃんお姉ちゃん、大人たちが平気で横取りしていく。なんちゅう縦社会や。
オレンジ色に変わって、ちょっとしぼんだくらいが食べ頃。味はーうーん…なんやろう。すっぱくしたプルーンほど美味しくもないし、けどまずくもない。何に近いんやろう。考えときます。
いつも行っとる小学校の中庭にもあって、この間の休み時間に子ども達が集めてた。それはそれは真剣に…
我が家もここ最近、毎日のように食べに来るから今はほとんど緑のしか残ってない。
ほんま、鳥みたいに熟れた実を探し出して食べるからすごい。笑
ちなみに今日の最終訪問者
このベイビーが可愛くて可愛くて。
あんまり笑わんけど、私を怖がらずに握手を求めてくれる。落ちそうなほっぺたに、このすまし顔、、癒しをありがとう。
お姉ちゃん達を静かに見守る。
そして、お姉ちゃんにおんぶされて退場。
またおいでーと言いたいとこやけど、熟れた実は品切れなのでしばらくは休業しまーす。
休まない休日
【今日の1枚】屋上からの眺め。うちの裏側に住む家族、よく見るとおじさん、こっちの写真撮っとる。
休日はなんだかんだで動いてることが多い。
もちろん何もしないでグテーーーンってしとる日もあるけど。
土日、必ずやらないといけないミッションがある。
①洗濯
②掃除
③買い出し
洗濯に関しては手洗いなので、面倒臭くて平日にはほとんどやる気がおきない。よって、溜まりに溜まった分が週末にやってくる。これだけ溜まると余計にやる気が出ないけど、これをクリアしないと次の週に着る服がないのでしゃーなしやる。
文明の機器で、1番便利な物って洗濯機やと思う今日この頃。
①冷蔵庫
②扇風機
③マットラー(ベッド)
ここにWiFiが入ってきてくれると言うことないんやけどなぁ……
掃除に関しても、家中すーぐ砂だらけになるし、虫だらけになるし、蜘蛛の巣だらけになるので面倒臭がり屋でも嫌でもやらないといけなくなる。
あと買い物も、任地では買えないもの、トイレットペーパーとか、食材とか、隣の大きい街まで買い出しに行ったり。そのついでに、普段食べれん物を食べて帰ってきたり。(大抵肉)
今週末はミッションが4つあった。
①洗濯
②掃除
③活動の準備など諸々
④米
④の米、これが厄介やった。
セネガルの主食は米。その米、まさかのほとんどが海外からの輸入に頼ってる。
しかも、輸入は輸入でも海外で売れなくなったくず米。
確かにチェブジェンで使われとっても味がついとるから、普通に美味しく食べれるけど白米だけで食べようと思うと美味しくない……
そこで、他の任地の隊員が比較的日本米に近い、と言っていたお米をこの間買ってきた。なかなか買えんと思って、2キロ購入。
確かに、比べてみるとお米の大きさが全然違う!というかこれが普通!
ウキウキして、さっ、炊こう。るんるん。したのも束の間、、、
何やら黒いウニョウニョしたものがいっぱいおるぞ。
あまりにも数が多いので、これは時間をかけて駆除するしかない。ということで、2週間お預けやった。
そしでとうとう今日、私の大切な米を蝕むやつらを一匹残らず(と願いたい)地道に取り除いた。
ネットで調べたら味は落ちるだけで別に害はないと書いてあった。(そういう問題)
明るい所が苦手らしいので、直射日光の当たらない、風通しの良い所に、新聞に広げて置いておくと良い、という情報の通りにしてみた。
確かに、ちょっとずつ中から逃げてくやつもいたけど、やっぱりこれは地道に取り除くしかないのかー…と、昼過ぎから作業した。
頑張ったから、こりゃきっとお米も美味しく炊き上がるはず。炊きあがってくれんと困る!
実はまだ1キロ残ってる……来週やな。
タングナ〜
【今日の1枚】時計草、パッションフルーツの花
最近はおかげさまで例のチューチュー鳴くやつとの同居は終わりました。最近庭に猫のファミリーが住み始めたからやと思われます。
ちょっと前にくわえとる姿見たしな、ありがとう。
3月に入っていきなり、突然暑い季節が戻ってきた。朝晩は毛布にくるまらないと寒くて眠れなかったのが、今じゃ扇風機があっても寝苦しい。
タングナ〜トロッ(めっちゃ暑い)
セネ人の口癖
最高気温40-42、この暑さが雨季まで続くどころか、これからもっと暑くなっていくと思うとゾワーっとする。
活動のペース、というか、生活のペースが明らかにスピードダウンしとるし、効率も悪くなっている。しょうがない、もうしょうがないんや!!!だって暑いもん!!!
そういえば長いこと近況報告できていなかったなぁ。
最近1番あったビックニュースと言えば、大学の友達が日本から遊びの来たことかな。
サークルもバイトとも一緒で、カンボジアにも3回一緒に行った。喜怒哀楽を共にした友達。
なんとなんと、日本に仲良いセネ人の友達がいて、その友達の帰省に合わせて一緒にやってきた。すごいよなぁー、偶然って。
首都だけじゃなくて、私の住む町にまで来てくれた。
元気とエネルギー溢れる彼女は昼夜問わずに我が家で気持ちよく歌を歌い続けていた。
ご近所さんもびっくりの音量やったやろうに。しまった、録音しとけばよかった。
腹が痛くなってうわーーっと嘆いとると思ったら歌い出して、と思ったらまたお腹痛いーって叫び出して、なんてにぎやかなやつなんやろうか、と眺めていた。笑
そんなフリーダームで破天荒な彼女だが、あの気さくさと、何でもウェルカムの姿勢と、適応能力はすげぇなぁ、と、長く一緒におるけど思った。
セネガルに来て8ヶ月経って良い意味でも悪い意味でも生活に慣れて来たせいで、「当たり前」がたくさんできた。身近過ぎて、見えなくなってるものがたくさんできたなぁ、ということを彼女に教えてもらった気がする。
慣れたからこそ、フットワークが重くなってる。とりあえず飛び込んで行けドーーン!って勇気がなかなか湧いてこない。今まではそんなこと考えるよりも行動に移せとったはずなんになぁ。
彼女の、良い意味で考え過ぎずに行動できるとこ、人との距離を詰めていくところ、うらやましいなと思った。
彼女から見て、今の私を見て何を思ったのだろうか。
またそれは後々聞いてみることにしよう。
たくさんのお土産と、元気をありがとう。
こんな見通しの良いところで迷子になった。ごめん笑
だいそうどうやちゃ!
【今日の1枚】大工の弟子たち
どうやら北陸地方を中心に大雪らしい。
富山も大雪、お母さんから「三八豪雪並みになるかもと言われとる」と連絡が来たけど、三八豪雪と言われてもピンとこない。そういえばすごい雪やった、って話を聞いたことは何回もあったかなぁ。
「ばやくちゃ、このことやわ!」
とでっかい声で言っているお父さんの姿が想像できる。
おばあちゃんの昔からの口癖は、
「だいそうどうやちゃ!」 =大変なこと
多分おばあちゃんも「だいそうどうやちゃ!」と言っているはず。富山弁て、あんま深く考えたことなかったけど、だいそうどう、って大騒動?笑
とりあえずものすごい雪っていうのは、送られてくる写真と、友達がSNSにアップする写真から伝わってくる。あの雪でも皆なんとかして仕事に行くってのが、セネガルからは考えられなくて、日本人として日本人を尊敬する。
交通事故、雪の下敷きになる、用水路に落ちる、家の倒壊、大雪やと何が起こるか分からないけど、 どうか、被害に遭われる人がいないことを祈ってます。
冬は嫌いじゃない。むしろ好き。
その理由の1つに、花粉症に苦しまなくて良いからって理由もあるけど。
あ、そういえばセネガルの良いところは花粉症の苦しみから解放されるところ!細かい砂塵にやられることはあるけど、あの苦しみがないのかかなり嬉しい。
あと、あの冬のしんしんと雪が降っている雰囲気。
今こんなこと言ったら日本の皆に怒られるかもしれんけど。全然しんしんと降っとらんわい!って。
小学校の時は学校でもよく雪かきしたし、家でも(よく)雪かきしたけど、お母さんから耳が痛くなるほど「屋根から落ちてくる雪には気をつけられ!」と言われたのを覚えているから、今でも多分屋根の下は気をつけて歩く癖が付いている(はず)。
京都に4年住んで、富山の冬の厳しさをちょっと忘れかけとったけど、毎日毎日雪かきするのってしんどいよなぁ。そらゃあ性格も図太いって言われるほど逞しくもなるよ。(誰のこととは言わんが)
やっぱり四季がある日本が好き。
それぞれ季節で大変なことだってあるけど、季節があるから、気持ちも切り替えれる部分もある気がする。
日本が恋しい。おにぎりが食べたい。こしひかりのおにぎり!
乾季が続くセネガルにも、一昨日突然雨が降った。セネ人もびっくり。乾季に雨が降るのは普通なのか、それとも異常気象なんかは分からんけど、季節の変わり目やからかなーと同期と話していた。
4ヶ月ぶりくらいに見る雨はなんだか懐かしくて嬉しくて、思わず外に出てしまった。セネ人は誰一人外におらんかったけど、たまに降ってほしいなぁーと感じる、恵の雨。
乾季、秋の繰り返しのこの国はここ近年で大きな災害に見舞われたことはないし、大きな事件も起きていない。皆が口を揃えて「平和だ平和だ」と言うのは間違いないほど、平和。
特にここ田舎町は、事件なんてそう起こらんし、なんちゅうのどかな場所だろうか〜と。これは平和ボケしても無理はないと感じる。
毎年どころか毎月のように何かしらの自然災害に見舞われる日本、何が起きてもなんとか復興しようと、元の生活に戻そうと頑張る日本人はすごいなぁ、逞しいなぁ、と思う。それでも、その時の記憶や、心に残る傷は消えないんやろうな、と思うと、胸が痛い。本当に神様はおるのか、と疑いたくなる。
もし今、ここで自然災害が起きたら、どれだけの人が生き延びることができるのか。どうやって復興していくのか。セネガル人の底力を見ることができるのか、、色々考えることはあるけど、まず、自分自身も生き延びれる自信がない。生き延びないといけないけど。
きっと、ここで今何か起きたとしても、セネガル人は
「C’est la vie」=これが人生さ。
って言うんだと思う。
人が亡くなったり、何か辛いことが起きても、「神様の決めたこと」と考えて、最後は「人生はこういうものさ」と言うセネガル人。
そう考えられる方が幸せなのかどうなのかは、比べるものではないやろうけど、宗教の違いはこうも違うのやね。
ここの「平和」と言う生活は、すごく不安定で、リスクに弱い。この儚い生活が何とか保たれているのは、強いコミュニティーの繋がりと、助け合う文化が残っているから。良い面だとは思うけど、町全体、国全体が何か問題に見舞われた時のことを考えると、もう少し安定した暮らしになれば良いなぁと思う。
少しずつ‥‥